『DQ10の種族』について緩く考える

 万年くらいの歴史がありそうなアストルティアの歴史の最先端である現代において、7種族間の混血は一人も存在しない。
 ひとりも、である。
 混血が存在した、という伝承も今の所把握できていない。
 とはいえ、混血の存在が忌むべき存在としても語り継がれていないところを見ると、個人的には異種族間では子供が成せないのではないかと予想されます。もしも忌むべき子が生まれる可能性があるなら、現代の5大陸が鉄道で結ばれ様々な種族が入り乱れる環境は避けられるべきなのです。しかし、自由に行き来できるようになって500年は経過しており(最新情報ではミトラーさんの発言。鉄道はイザクさんが数百年前に企画したらしいが、それが200年前くらい前ではなく500年プラス数百年とかマジかいな!レイダメデスを落とすために訪れた500年前のグレンに鉄道の高架橋は存在していたので、ミトラーさんの発言を採用したい)ので、その状況でも混血が生まれないなら、構造的に異種族で子を成せないと推測できる。
 ちなみに全ての種族が入り乱れていた魔界でも、異種族の混血は見られなかったようです。戦乱と混沌の状況下でも混血が生まれないのであるならば、種族が違えば子が成せないのはほぼ確定でありましょう。
 これはこれで重要で、交配で子が成せないというのは種のカテゴリー的に別物として証明されるらしい。オーガの元の話も3000年前の話で触れていたが、私はルティアナの7人の子供達はそれぞれ異なる世界の存在を元にしているのだと仮説立てています。

 とはいえ、異世界の存在同士で子が成せないかというとそうではなく、そこら辺は種のカテゴリーが合致すれば子が成せると思っています。DQ11が3の前日談であると仮定して、ロトゼダシア生まれの先代勇者と賢者の子が異世界で伴侶を得て1とか2に繋がっていくのであるならば証明できるでしょう。
 さらに魔族とアストルティアの種族は、同種族に限り子を成せると私は思っています。
 これの根拠が暗黒大樹の守人となったハッパ君や、魔界に落ちて魔族化したボネールさん。魔瘴に耐性が生まれ魔瘴の影響下で魔族になったが、元々はアストルティアの民と変わらないからです。この二人の経歴から魔族とアストルティア側の者との間の子は、育った環境の特徴を備えて育つと思います。魔界で暮らせば、白眼や肌が魔瘴を蓄積して暗い色になっていく。アストルティアで育てば、白眼は白く、肌は明るい色になる。魔族の頭の角は頭蓋骨から直に生えてるので、これは無理かも知れないですね。
 魔瘴の耐性については、先天的なものもあるでしょうが早々に得てしまうことが重要でしょう。アストルティアの民が魔瘴に耐性を持つには、ハッパ君のように赤子から慣らすか、ボネールさんのように死に物狂いで生き抜いて運良く耐性を授かるしかありません。逆に魔族にとっては魔瘴の薄さは命に関わるものではありませんが、大魔王のアストルティア侵攻が成功しなかった理由は魔瘴の薄さを理由に上げています。ジャゴヌバの力が魔瘴を介するために力が衰える可能性がありますが、魔瘴が薄い程度では死にはしないという所でしょう。

 異種族との混血は存在しない。そう力説された内容が、簡単に覆ってしまう。
 そう、DQ10の主人公の存在です。

 生まれは当然人間です。
 エテーネ村が滅んだのを機に、5種族で同名で丁度死んで間のない肉体に転生します。転生している種族の肉体で生活し、人間の姿を取り戻す。これは人間の姿という外見を取り戻すのではなく、時渡りに必要なエテーネ人の血肉で構築された人間の肉体を取り戻しているのです。これが断言できるのも、ver4で主人公が時渡りができるからである。
 しかし、ゲーム上では人間と転生した種族の姿は自由に選択でき、元々の肉体の持ち主も肉体は好きに使って良いという旨の発言をするので、主人公側に肉体の使用権がある。そして、姿を変えるときに『主人公の内にもう一つの姿がある』と教会で言われるので、使ってない肉体が異次元に格納されているわけではない(異次元てなんぞ)
 ここで恐ろしいことが発覚する。
 あそこまで不可能とされた、アストルティアに存在しないはずの異種族が混ざり合った存在に主人公こそがなっているということである。アストルティア史上初の異種族の間の子が、忌むべき存在かはこれからの判断になるが、立て続けに厄災に見舞われているところを見ると良い存在じゃないのではないかと思う。ただし厄災を乗り越えている以上、最終的には救世主や希望という存在になると思われます。
 これにさらに魔族に変異するのだから何が何だかである。

 話がズレましたが、結局、主人公こそアストルティアに存在しないはずの混血だったのではという結論です。
 ちなみに同じ条件のシンイさんも該当します。
 一部のプクリポ過激派(稲野も含む)は基本的に『人間の姿になれる?何言ってるの、僕らは生まれてからずっとプクリポだよぉ!』って言ってるので、メインキャラのメインの姿こそが正しい姿なのです。
 メインキャラのメインの姿こそが、正しい姿なのです(大事なことなので二度言った)

 2021/12/24


 さて、DQ10の種族には混血がいないというのが焦点だった前回。HPにまとめる以前のブログ書き散らし段階で、『DQMは種族を問わず子を成せる(例:物質系とゾンビ系を配合できる)』という事実があるけど保留としました。
 今回はこの点を掘り下げていきます。
 DQMでは魔物達を配合し強いモンスターを生み出していきます。DQMのやり込み要素にはその系統の頂点を生み出す、という目的があるでしょう。やり込み要素になりうる、めんどくさくやりごたえのある難易度です。
 しかし、不思議なことに特殊配合でランクが上がる魔物が同時に存在する地域には、高ランクの魔物が存在しないことが多い。(ある意味ポケモンとの棲み分けもあるし、プレイヤーが自ら次のランクのモンスターを生み出す達成感を生み出すシステム的要素があるだろうことは、無粋なのでもごもご言っとく)
 そこで、考えた。

 魔物達同士で自然に交配はできないのではないか。
 そしてこれが、DQ10の種族に混血がいない理由ではないか、と。

 配合の時点でとても自然的ではないし自然の摂理に反するという意見がゲーム内にあるのだが、DQMでは配合は特別な場所で行われる。それが配合を行う施設、場所によっては星降りの祠と呼ばれる場所である。あまりにも無粋すぎてうちでは生命の神域とでも言いたいのだが、モンスター爺さんを窓口にして配合する魔物をその空間に入れると、両親となる二体の魔物は去るが代わりに子供が一匹神域に残りマスターの手持ちとして加わるのである。
 以前は男女で入れる必要があったが、最近は性別がなくなって種族だけで大丈夫になった。嬉しい。ちなみに最新作となるピサロザでは扉にセフィロトの樹が描かれており、生命の神域感がバリ増しになった。

 この特殊な環境であれば、どんな異種交配も可能となる。
 逆にこの環境がなければ、混血が生まれないのである。

 現在のアストルティアのモンスターマスターの施設で最も充実しているアラハギーロには存在しないので、配合のシステムにアクセスする手段がなく混血が存在できない。さらに魔界にも混血がいないため、魔界にも存在しない。ただし、配合に非常に近いことをやってのけた魔祖達だが、魔界の海の底というアクセスの悪さで繁盛はしなかったようだ。
 またこの施設がタイジュの国など聖霊の庇護下にあったりしたので、どこにでも気軽に作れるわけではないのだろうが、DQMJでは完全システム化しており、ピサロザではとんでもないところにこの施設ができているので仮定にする必要がある。ジョーカーシリーズのシステム化を思うと、モンスター爺さんが必須かどうかもちょっとわからない。

 生命における『強くなる願望』と『種の存続という使命』が優先事項として同列にあった場合、種の存続が優先され結果同じ種族での婚姻と繁栄につながるとされる。
 ちなみにDQ10の種族が交配した場合、特殊交配が発生しない限りは、DQMの通例に則りどちらかの種族の子供が生まれるんじゃないかなぁ。(オーガとウェディの場合、子の候補はオーガかウェディのどちらかという具合。外見的属性は引き継がないが、パラメーターやスキルの引き継ぎは存在する)
 特殊配合のモンスターが栄える地域は、環境が合っているなどで流れ着いた同種族が巡り合うことで繁栄したと考えられる。これはDQMシリーズのマスターが沢山いるために、それなりの確率で発生するのではないだろうか。

2023/11/28