負けるものか

 大陸の9割が砂漠と言われる地を統べるグビアナ王国にも、こんな涼やかな場所があるのだなぁと感心した。俺が将軍を任された時代から構想はあったが、ようやく先代の国王の代で完成に至った地下貯水路。砂漠の砂が入り込まない様に漆喰が塗り固められた堅牢な煉瓦と、絶え間なく水が行き交う水路は砂漠の夜のように冷え冷えとしていた。
 この水が何処から流れてきて、何処へ流れて行ってしまうのかは博学なゲルニックくらいにしか分からないだろう。あの昔っから己は賢くて他は皆屑みたいな考えの野郎の態度を思い出すと、今の俺の対応に苛つきを隠さないだろう。いや、彼奴は苛つく前に呪文で殺しちまうだろう。
 俺はひんやりしっとりとした石畳の上に腰を下ろして、延々とアノンの言葉に耳を傾けていた。時折、アノンの横で気を失っているユリシスという女王が寒さで身を震わせているのを目でやる。体格がいい俺のマントを重ねた上に寝てるので、地面の寒さは耐えられるだろうがグビアナの一般的な薄手の格好を思えばやはり寒いのだろうと同情する。
 そう思うと、アノンは平気なのだろうか。普通寒さに弱い生き物なのだが…。
『わては思うとったんや。ユリシスはんを自由にしてやりたいんや…って』
 元トカゲの言葉に俺はうんうんと頷いてやった。相槌だけは立って寝てる時でも打てるのは、新兵時代からの自慢だ。立ちながら寝ているのだけは、レパルド前将軍の目だって誤摩化せたんだから自信は半端ない。
 殆ど聞き流しはしたが、言ってる内容はそう変わらない。
 アノンはグビアナ女王ユリシスが幼い頃に与えられた愛玩動物だった。幼い頃から一緒だったアノンにユリシスは様々な苦悩を打ち明けていたのだ。当然ユリシスという小娘はアノンがただのちっぽけなトカゲで、自分の言動等誰にも喋らず覚えている訳が無いと思ったのだろう。小娘でなくても、誰でもそうだ。言葉も喋らない、知能も無い下等な生物と見なしているなら辿り着く結果だ。しかし、アノンは違った。いや、世界中の人間が無意識に見下している存在は皆そうなのかもしれない。
 アノンはユリシスの苦悩を記憶し、その苦悩から解放してやりたい…つまり自由にしてやりたいと願った。その機会を虎視眈々と狙っていたある日、女王に黄金の果実が献上された。未だに黄金の果実が如何なる願いをも叶える神秘の結晶だとは知られては居ないが、人間ではない者の嗅覚にはそれが願いを叶えてくれると知れたのだろう。
 神様が与えてくれた千載一遇のチャンス。アノンは人間になりたいと願いながら果実を口にした。
 そして…
『もう、ゴレオンはん! わての男前っぷりを見たら、ユリシスはん気を失ってしまうんやないやろうか!? いややわぁ! わいそんな色男ちゃうねん!』
 アノンの痛烈なツッコミは、正直言って鉄の鎧の胸板部分を粉砕する程の勢いだろう。とてもじゃないが眠気や混乱が治るどころか、永眠させられてしまいそうな力強いツッコミを俺だから受け止めてやって耐えながら『そうだそうだ』と相槌を打ってやる。アノンは真性がボケのようだが、本人はツッコミのつもりなのだから俺が突っ込んではいけないのだ。
 俺はどうにか苦痛が表に出ない様にしながらも、何故この元トカゲは隣に座っている豚頭の巨体を殴りつけた人間には見えない手には気が付かないのだろうと思う。人間の体を至近距離で見てきただろう元トカゲだが、まさかギガントヒルズに激似の巨体になっているとは思わないのだろう。しかもピンク色のリボンは雄々しい外見に全く合わない。嬉し過ぎて舞い上がった脳では、既にカッコイイ人間になっている己と女王のラブロマンスが展開されているようである。
 俺は生来このような事を指摘するのは苦手な男である。
 惚れた腫れたを戦場に持って来られて痛い目にあったのは数知れない。もっとギュメイのように戦闘以外は無関心であったり、ゲルニックのように辛辣なら良いのだが、いつの間にか色恋沙汰に巻き込まれてしまう事は多い。今回も、そういえばそうなのだろう。
 好意以上恋愛未満を抱いているらしい女に、いきなり化け物呼ばわりされてはアノンも傷つくだろう。前もって指摘してやるのが男の善意だ。
 お人好しだなと毒づきながら、俺が指摘する決心を決めた時に気配が湧いた。こちらが風上であった為か、匂いより早く気配に気が付いた。
「やっぱりあの巨体が井戸で突っ掛からなかったのはオカシイだろう」
 反響する声だったが、この声は聞き覚えがある。
 石の町で会ったケネスという男だ。倦怠感が常に付きまとっていて兵士としては向かない感じだが、戦士としての実力は本物のようで時折見せる鋭さは息を呑む。赤髪と赤い瞳の持ち主で、レパルド前将軍の血縁者は有り得ないだろうが似ていると思ってしまう。ギュメイとも面識があるからか、俺のような外見だろうが気にしないでいるのは助かる。
 しかし足音は2人分だ。
「そうですね。あんな大きな穴に転落したらとても危険です。穴を塞ぐだけに留まらず、簡単に開けられないような工夫と数人分の人間が乗っても壊れないように蓋を頑丈にするべきです。怪我人や死亡者が出てからでは遅いです。女王様にそう進言しましょう」
「そういう問題……いや、まぁ、いいよそれで」
 幼さの残る声色にケネスが怠そうに答える。どうやら、今回の連れは少女らしい。
 松明の明かりが湿気って重い闇の中をぼんやりと照らし出した。気配が明瞭になって流石に妄想に耽っている場合ではないと悟ったのか、背中でアノンもお喋りを止めて警戒心を剥き出しにしている。こちらに歩み寄っている2人は、まるで散歩でもしているような緩んだ気配で向かって来る。
 ついに互いに姿が見えると、ケネスとその連れは驚いたようにこちらを見た。若干視線が上を向いているから、巨大化したアノンに驚いているのだろう。
 相変わらず怠そうな冴えない顔のケネスだったが、視線がすっと降りて俺を認めて少し目が見開かれた。俺が居るのが意外だったのだろうと手に取るように分かるが、それでも殺気立たないのは有り難い。奴の連れは幼女かと疑いそうになる少女だが、黒髪ですっきりした碧色の瞳と目元は賢そうに見える。その印象の通り普通ならこんな巨大なドラゴンと豚顔の獣人を前にして悲鳴一つ上げたかろうが、少女は悲鳴一つ上げずに俺とアノンを見比べた。
 しかし、この2人に反応したのは背後に居たアノンだった。
『あんさん達はわてを取っ捕まえた人間達やな!』
 ここが地下水路である事を頭の隅から放り投げた元トカゲが、今にも突撃するような臨戦体勢をとる。その反応に俺を含め、ケネスと連れも驚きを隠せない。
 その場の誰もがこのような天上が決して高いとは言えない、壁も近い閉鎖的な空間での戦闘は危険だと判断出来る者ばかりだ。仮に壁や天上に亀裂一つ入ってしまった場合を考えれば、ミイラ男や腐った死体など小手先で捻れそうに無い豪腕を相手にしたいとは先ず思わない。
 とにかく俺は慌ててアノンを押さえつけた! 頭を抑え動きを止める事は簡単な事だったが、抑えきれない尾や腕はバタバタと暴れる。
「待て! ここで暴れるな!」
『あきまへん、ゴレオンはん! コイツ等はユリシスはんを連れ戻そうと追って来たに違いありまへん!』
 びりびりと空間が振動するのを顔を青くしながら感じている。説明してやりたいが、頭に血が上った元トカゲは聞く気が無い。
 あまりにも暴れ方が酷かったのだろう。ケネスの連れの小娘が女王を抱えてケネスの所まで運んでいた。ランプを翳し怪我が無いかとか顔色は悪く無いかとか、基礎的な確認を的確にすると自分のマントを外して女王を更にくるんだ。
「ただ気を失っているだけです。体が冷えきっている事による低体温が心配ですが、温かくなれば意識も戻るでしょう」
『ほら! ゴレオンはん! ユリシスはんが敵の手に渡ってしまっやないか! アホンダラ!』
 痛烈な右ストレートに煽られて、俺は数歩後ずさる。それでも俺の歩幅は大きいのだろう、小娘の直ぐ側まで下がるはめになった。俺が大きな豚鼻から大きな溜息を零すと、小娘の髪が暴風にもみくちゃにされたように掻き回され小娘が抱きかかえているユリシスが嫌そうに呻いた。
 めんどくせぇなぁ。ったくよぉ。
 なぁんかもう、どうでも良くなってきた。
 俺は大きな手を小娘の肩に置いた。
「ぐふふふふふ………」
 俺がさも邪悪そうに笑うと、アノンも尋常ではないと理解したのか動きを止めた。
『な…何がおもろいんや?』
「貴様の馬鹿さ加減には本当に呆れるばかりだ! 貴様は俺達に騙されていたんだよ! このガナン帝国将軍のゴレオン様と、その部下にな!!」
 ばんっと胸板を叩くと、アノンもショックを隠せないのか驚愕の表情になる。がーんとかズギャーンとかガボボボーーンとか効果音が目に見えそうだ。
 背後から『何時俺等がオメーの部下になったんだよ』とボソボソ聞こえるがガン無視だ。俺は小娘の肩を促すように叩いた。
「はい! えーと、未来の宿王の使者のアインツです! ユリシス女王にはとにかく地下水路の入り口を安全にしていただくまで、貴方の思う通りにはさせません!」
 素直で結構。俺は満足げに鼻を鳴らしてアノンを見遣った。
「女王を王国から連れ出そうお前に、なぜ俺様が協力してやったか疑問にも思わなかったのか? 女王が不在の不安定な王国等、我等がガナン帝国にとって赤子同然。貴様の行動は結果的に我等には有益だったから支援してやったのさ!」
「でも、王城育ちのお姫様はお城以外の環境での生存確率が著しく低下するので、外への連れ出しは大変危険です!」
 合わせている感じはあるのだが、どうにも俺とは正反対でイマイチだなぁ。
 それでもアノンの脳みそには、小難しい言葉で構築された小娘の言葉は届かないらしい。とにかく『騙された』とか『利用された』という意味合いの中に『女王は危険な目にあわされる』というインパクトが加算されたのであった。ちなみに背後からボソボソと『まぁ、高飛車で自信満々でも何も出来なさそうだし、裏路地引き込まれてアレコレされちまった挙げ句金持ちの玩具ってのが良くある流れだよな』と言っているが、そこら辺は小娘が石を拾って投げつけて黙らせる。この娘、マジで部下に欲しいわ。
 アノンの表情が凶暴な竜に相応しいものになって咆哮する。
『ゴレオンはん! わてを騙しはったなぁ!!』
びりびりと空気を震わす力。懐かしいが、俺を一度殺した竜に比べれば御し易いもんだ。
「おい、豚頭。ちゃんと勝算あっての挑発なんだろうな」
「んなもん、ある訳ねぇだろう」
 グビアナの兵士からちょろまかしてきたのだろう反った刃の剣を引き抜いて並んだケネスが、盛大に煙たい息で噎せ込んだ。嘘だろうとか信じられねぇとかぶつぶつ文句を言いながら、どうするべきかを考えているようだ。
 まぁ、考えられる案は2人でアノンを倒しちまう事だろう。コイツの技量と俺の力があれば、地下水路が壊れる前に取り押さえる事は難しく無い。図体が大きく力はあるが、戦い慣れた人間にしてみれば動きは素人。関節技が仕掛けられないのは痛いが、痛め付けて動けなくさせるのは可能だろう。
「だが、おめぇさんの協力次第だな」
 ケネスが面倒そうに舌打ちした。恐らく俺の思惑を察したのだろう。水路入り口まで逃げ切る前に、水路が破壊される可能性が出るなら戦わなくてはならないのだ。アノンに水路の壁にヒビ一つ入れずに追って来いというのは無茶難題だ。
 殺す気満々の竜が姿勢を低く保つ。その戦闘態勢を迎え撃つべく姿勢を変えようとした時だ。
 絹を引き裂く悲鳴。それが水路を反響し跳ね返り、竜の咆哮よりもけたたましく鼓膜を引っ掻き脳内を揺さぶってくれる。ケネスが二日酔いに苦しむような表情で、片手で耳を抑えて堪えている。体術を用いる事に専念したお陰で、俺は躊躇無く両耳を塞いだ。
 しかし、目の前のアノンは凍り付いたように止まった。先程までの戦意がごそりと音を立てて床に落としたかのように、惚けたような信じられないような表情でこちらを見る。いや、俺達の背後。悲鳴の主を。
「何をやっているの!? 早くその化け物をやっつけなさい!」
 部下からの事前調査では、我が儘で勝ち気な女王様。王政の理解が乏しく贅沢三昧で国民が貧しているとの事だったが、そんな女王が人望溢れ常識を持っているような出来た人間では先ずない。そして意識が戻って先ずする事が、悲鳴を上げて敵を倒せと喚くのでは武術の嗜みもゼロだろう。悲鳴を上げて敵意を示す声を張り上げる事は、敵の標的になる。それが護衛対象ならば、俺だったら殴ってもう一度気絶させたくなるな。視線だけ背後を見遣ったケネスの呆れ顔が全てを物語っている。
 だが、この状況下に限り女王の行動はプラスに傾いた。
 どうやらアノンは自分の姿がギガントドラゴンそっくりというのには気が付かずにいる。しかし、大好きなユリシス女王が、自分に気が付かないのはおかしい。しかも自分に向かって悲鳴を上げ、倒せと声を荒げるのが理解出来ないのだろう。女王がアノンによってこの水路に引きずり込まれる所を覚えているのなら、その瞳はまだ恐怖と怯えに濡れているに違いない。
 俺も振り返ると化け物だと罵られそうなので、兜を深く被り直す。
『なんでや!? なんでなんや、ユリシスはん!?』
 アノンは俺とケネスを押しのけてユリシスに詰め寄った。最早、敵意も何も感じられない為にか、ケネスも黙って通してやる。再度連れて逃げようとしても、水路で上手く立ち回った挙げ句に王国領外に逃げ逐す事は今の女王の状況からして無理だろう。
 女王は短く悲鳴を上げた。
『わてはユリシスはんの為を思うて…、ユリシスはんが嫌い嫌い言うてた人間達の所から連れ出したろうと思うて…』
 ぐずぐずと泣いているのだろう。小刻みに背中が震えている。
 女王はアノンの巨体に隠れてしまっているのを確認して、俺はようやく背後を振り返った。女王の姿は見えないが、動揺した気配が感じられる。我が儘な女王だし露骨なまでな避難を憚ろうとはしなかっただろうから、そんな事をしてくれる者がいる事に驚いているのだろう。どう見ても、人間じゃないが。
「あなた……もしかしてアノンなの?」
 それは確認にすら届かない疑問に満ちた質問だった。
『そうや! わてはアノンや! ユリシスはんとずっと一緒やないか!』
 アノンの声はもう悲鳴に近かった。巨大な口にずらりと並んだ鋭い歯と、ギガントヒルズ並の雄々しい体躯に迫られて女王は再度短く悲鳴を上げた。ついに縋りついたのか、アノンはおいおい泣き出す始末だ。男のくせに見苦しい。まぁ、あの巨体で押しつぶしたりしないよう、加減はしているだろうから怒りはしないけどよ。
「あのぉ、女王様」
 間の抜けた小娘の声だった。普段もこんな緊張感のないおっとりとした娘なのだろう。そんな小娘の声だからか、次の問いは場違いなくせに一番的を得ているように響いた。
「アノン君が連れ出してくれるって言ってますけど、行っちゃうんですか?」
 それは…と女王が口籠るのが水音に掻き消された。女王なのだから兵士だって相当数いるだろうに、捜索に来たのが何処の馬の骨とも知らん旅人風情だ。女王にとって仕える人間達の反応等、心当たりがありすぎるんだろうさ。どれだけ逡巡して答えずにいたのか分からないが、とりあえずアノンの啜り泣く声が止んだ位の間があった。
 小娘は再び女王に語り掛けた。妙に心を奮い立たせてくれる、そんな響きの声色で。
「女王様が心配してる事は、女王様が頑張ろうとすれば全部大丈夫です。嫌いとか嫌だとか言って解決しないのは、女王様が一番良く分かってるじゃないですか。だから女王様はどうすれば良くなるか、ちゃんと分かってます。大丈夫です」
 金色の鱗の小山の向こうで、話が丸く納まりつつあるようだった。ケネスは特に何の感情も浮かべずに剣を鞘に納めて煙管を銜え始めた。煙管を銜えて歪んだ口元を僅かに持ち上げて、俺を見る。
「良いのかよ豚頭。さっきの言い分じゃ女王が出てってくれた方が都合が良いんだろ?」
 ケネスの小さく顰めた問いに、俺はふんと鼻で笑った。
「俺様達がこんな小娘の統治する王国に手間取るかよ」
「ラボオの爺の件もそうだったが、お前は甘いな」
 妙に冷えた声に、俺は改めてケネスを見た。誰かが俺に言うだろう言葉を言ったくせに、この男には冷徹さをあまり感じさせなかった。かといって、仲間意識や優しいからと同列に見なすような気安さはない。強いて言うなら、冬の砂漠のような虚無感や空虚さを感じる。
 確かに俺は他の将軍達に比べれば甘いだろう。ギュメイのように戦場の冷徹を貫く事も出来ないし、ゲルニックのように他者を陥れようとする狡猾さもない。主のような全てを見下せる程、力もないし世界を知らない訳じゃない。昔の、あの時より昔ならばもう少し甘く無かっただろう。
 そう、あの時。
「報われない時はとことん報われねぇよ。負けねぇでいれば、いずれ報われるならそれでいいんだ」
 どんなに力があっても、どんなに努力しても、蟻が像に挑む結果のように覆す事の出来ない事がある。その時、俺は武器を手に叫びながら敵を打ち倒そうとした。あまりの不条理さに、あまりの絶望に、あまりの己の無力さ、それが根性さえあれば覆ると思っていた。壊され押しつぶされる事を拒否して、責務を全うしようとした。
 だが、負ける時は負けるのだ。報われる事なんてないのだ。
「負けても、報われる事もあるさ」
 ケネスがぽつりと言った。
 慎重ケネスの表情を見極めようとして、小娘の頭がひょこりと覗いたのに引かれる。城に戻る気になったのか、移動しようと動こうとする気配が淀んだ水路に細波のように広がる。小娘は立ち上がった女王に満面の笑みを見せて、こう言った。
「で、女王様。水路の入り口の蓋を作りましょ」
 おい、それよりアノンはどうすんだよ。